2021/10/03

【BMS】Report:「Be Music in the Dark」におけるインプレッションの特性

■Introduction:はじめに

この文章は、BMSイベント「Be Music in the Dark」におけるインプレッションとその特性、というか方向性とかをL216氏が抽出してくれたインプレッション一覧から色々見てみた結果の記録です。

なんでこういうことが気になったのか、何を調べたかったのかなどは拙作「インビジブル」の曲コメページに記載してあるので、そちらをご覧ください。

また、失格については本文章ではカウントしておりません。
そのため、イベントに登録された失格を除く35曲に対するインプレッションを集計しています。

また、BMSイベントでは基本的に「自分が関与した作品へのインプレッションは禁止」となっております。
本イベント「Be Music in the Dark」についてもそのあたりのルール変更は無く、偽名による複数作品の投稿が無かったため、各BMS作者がインプレッションを送ることができるのは最大34作品となります。

■Report:インプレイヤー毎のインプレッション数について

インプレイヤー毎のインプレッション数は、下図のとおりでした。



これより、
  • おおよそ4人に1人は全作品にインプレッションを実施している
  • インプレッション数が3作品以下のユーザーは全体の3割程度
という結果でした。

また、インプレッション数34,33のインプレイヤーのほとんどが大会参加者でした。
そのため、おおよそ半数のインプレイヤーは投稿できる全作品へのインプレッションを実施しているという結果でした。

なお、この全インプレ・ほぼ全インプレの分類は下記の通りです。

  • 全インプレ(35曲中35曲):13名
  • 自曲以外全インプレ(35曲中34,33曲):9名
    ---ここまで小計:22名---
  • 自曲以外のBMS曲全インプレ[上記除く](35曲中33曲):1名
    ---ここまで合計:23名---

本イベントおいては、単体でDLして気に入った作品にのみにインプレをするという遊び方はほとんどなく、パッケージをDLして周回し、多くの作品にインプレをするプレイヤーの方が多いということなのかなぁと思いました。


■Report:bmsonのインプレッション数について

というわけで本題①のbmson作品のインプレッション数について調べていきます。

なんでこんなことを調べようと思ったのかというと、下記のTweetが原因だったりしました。

というわけで7割減るのかを本イベントで確認するのが目的だったんですが……。


■Q:bmsonはインプレ数が格段に減るのか?

A:(中小規模のBMSイベントでは)減りはしないけど、増えない。

下図は各作品に対して行われたインプレッションの件数です。

拙作「インビジブル」のインプレッション数は23なので、最低インプレッション数の1作品ではあるものの、飛び抜けて低い数値ではありませんでした。
ただし、前述の通り全インプレ数が22なので、全インプレ以外からの投稿数は1となります。

上記から見るに、全インプレをするユーザーにとってはBMS/bmsonのフォーマットの差は対して気にならないのかもしれないです。
ただしまた、BMSのみ全インプレのユーザーが1名いるので、「bmsonだからインプレをしない」ユーザーは存在するという事実はありました。

※会場コメントにbemuse(ブラウザでbmsonが遊べるツール)を紹介していたため、これを使ってプレイしたユーザーがいる可能性を考えるとこの限りでは無いかもしれないです。

以上より「全インプレをする人間にはbmsonかどうかは(あまり)関係ない」 「ただし、その他のプレイヤーからはインプレッションをもらうことができない」という結論が考えられます。
なお、最大インプレ数36に対して最小インプレ数23は約64%の数値となり、前途のアンケート結果に近い値ではありますが、ただの偶然だと思います。

■Q:beatorajaでのユーザー数は?

A:多く見積もってインプレ数の半分くらい

インプレッション期間終了時点でのMochaIR(beatorajaの中でも最王手のインターネットランキング/BMS(LR2)で言うところの"LR2IR"みたいなものです)でのプレイユーザー数・プレイ回数が下記のスクショとなります。


(隠し譜面[invisible]がプレイされてる……マジで……?)

このスクショから、ざっくりいうと最低8人はプレイしていることがわかります。
個人的に[A]譜面と[N]譜面を両方1回づつやるユーザーの存在を信じれないので、多く見積もってインプレ数23に対して半分くらいかな……という結果でした。

なお、beatoraja利用者が全員このMochaIRを使っているとは限らないこと、複数譜面を遊んだ場合等を考えると、このスクショとインプレッション数の紐付けはできませんが、参考情報までに。


■(余談):イベント内外のbmsonのプレイ率について

本イベント「Be Music in the Dark」に「インビジブル」を出す1週間前くらいに、プレイ回数の比較実験対象として「Go Fight Win」というbmsonをTwitterにて公開してました。

上記のスクショの通り、イベント外で公開した「Go Fight Win」は一度もMochaIRのプレイヤーに触られていないことがわかります。
プレイされるためには前提としてイベントに出す必要がありそうです。

ということで超絶拡大解釈すると、大型イベント(無名戦やBOFU)の締切に間に合わなくてTwitterやロダで公開するくらいなら、テーマがあってなかろうと、出来がどうであろうと、次のBMSイベントに持ち込んだほうがプレイされるということになるのでレッドゾーンのギリギリを攻める場合は参考にしていただけると幸いです。


■Report:「Be Music in the Dark」の採点ルールについて

本イベント「Be Music in the Dark」では、インプレッション点数が「-100pt~100pt」かつ、点数が最も低い作品が優勝、という独自のルールが取り入れられていました。
これに対し、
ということを考えておりました。
なお、このTweetは主催に見つかり、別のルールを生むことになりました……

というわけで、この仮説に対しての検証を行いました。

下図はインプレイヤー毎の各インプレの分布を箱ひげ図にしたものです。



結論から言うと、ほとんどのプレイヤーは「-100pt~0pt」間、特に-50pt以下の点数をつけることが多く、インプレッションは貰い得という結果でした。
自分の予想は大きく外れ、この戦法は一切得がない結果となりました。

ちなみに、全インプレもしくはそれに準ずるインプレ数のプレイヤーの内、全作に-100ptをつけたユーザーは3名でした。
作者からしたら一見嬉しいように見えますが、全体の順位には一切影響せず平均データに影響が出る、異常値になる等の理由から個人的にはそこまで嬉しくはないかな……。

また、9割のインプレイヤーは絶対評価で点数をつけている横、全作品に対しての相対評価で点数をつけるユーザーも数名いました。
この方法は採点形式が被評価者(作者)から見えにくいところや、低得点もそれなりの件数つけることになるのでしばしば作者サイドから小言が漏れていたりする方法でもあります。(個人的には好きですが)


■Report:インプレ数と平均点の相関

本項はイベントが終わってから「そう言えば大体どのイベントも総得点数上位と平均点上位は似た並びになるよな……」ということを思い出したので追加の確認です。

下図はインプレッション数と平均点のグラフです
(-100pt~100ptの採点から0pt~200ptへ変換してます)


このグラフでは、インプレッション数が多いほど平均点は高くなる相関がありそうな結果となりました。
ただし、その逆「平均点が高いほど、インプレッション数が多くなる」は言えなさそうな結果でした。

なお、このインプレッションの平均点を「全インプレ&ほぼ全インプレ」「それ以外」で集計した結果は下図のとおりです。

こうやって見ると、

  • 全インプレ&ほぼ全インプレ:平均点を下回る
    おそらく、相対評価によるインプレッションが含まれるため
  • それ以外:平均点を上回る
    おそらく、全て絶対評価、かつわざわざその作品にインプレするほどのプラスの感情であることが関係している?
    ただし、インプレ数が少なくなるほどサンプル数が少ないため、ブレも大きくなる
    (インプレ数23の作品だと「それ以外」のサンプル数は1)
という傾向が考えられます。

つまるところ中小規模のBMSイベントでは

  1. 前提として、プレイヤーの多いフォーマットで作成する
    →2021年現在ではBMS、LR2対応一択
  2. 負けないためには全インプレ(全インプレイヤー+イベント参加作家)からの相対評価を上げる仕組みを作る
    →クオリティ面の強化・定義/音量/譜面等による減点をへらす努力?
  3. 勝つためには上記を確保しつつ、上記以外の票田を外部から絶対評価のインプレ数を稼ぐ
    →SNS含む広告戦略?
ということが大切なのかもしれないです。

■Outro:おわりに

「Be Music in the Dark」主催のPhleguratone様(@IMP_Ph3)、会場を用意してくださった魔法幼女様(@Bluvel)、データを抽出して公開してくれたL216様(@L216__)、本当にありがとうございました。
実験とか言って好き勝手やらせていただいたこと、面白いデータを取らせていただいたことに本当に感謝しています。

本データはあくまで単一のBMSイベントのデータ集計であり、他のイベントではこの傾向のとおりにならない可能性も高いです。
ただの偶然の集まりかもしれないですが、このデータがどこかの誰かのお役に立てれば光栄です。

2021/10/03 Velpion

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